ステップ
休憩中に後輩とたまたま雑談をしていた。後輩はまとまったお金が入ったので何に使おうか考えているということだった。その後輩は真面目でありまだ20代後半だがすでに結婚し、人生におけるパートナーを妻一人と決めているのである。生活も至極まじめであり、仕事もきっちりする信頼できる男であった。僕は何か自分に残るものを買ったらどうかなと言ってみた。男は死んだときに女性よりも形見として残すものがあまりない。僕も今は持ってないが生涯において形見として残るものとして少し高級な腕時計を1つくらいは持っておこうと考えていることを彼に話した。すると彼は自分には物欲がないんです。それよりも何か身につくものにお金を使いたい。このお金で中型車の免許を取ろうと思っているんです。と答えた。そこで、それなら何か資格をとったらどうかなと言ってみた。すると僕に危険物取扱者なんかどうですか。乙と甲があって、乙を取ったらバージョンアップして甲も取れるというような資格ですよ。かっこよくないですか?と逆提案してきた。
そのかっこよくないですかというパワーワードが僕の心に響いた。
帰宅してからすぐに危険物取扱いを調べ、これはいけると確信した。それに将来役に立つかもしれない。次はこの資格をとることに決めた。
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